今年の端午の節句まであと2週間とちょっと。
五月人形の売り出しも終盤にさしかかっていますが、連日、ご来店、お買い上げをいただき誠にありがとうございます。
寿月すみたやでは、今年も様々な武将モデルの鎧兜を取り揃えましたが、本日は店内での人気ランキングをお知らせ致します。
*五月人形・鎧兜・人気ランキング 1位
「徳川家康公」
ここ浜松を中心に静岡県ではダントツの人気を誇る家康公。シダの葉の前立が特徴です。
とにかく家康公の人気はとどまるところを知りません。当店では30年以上前からぶっちぎり1位の状況が続いています。
地元を拠点に活躍された家康公は、浜松に居城した後、天下統一の道を歩まれたということで、浜松城は「出世城」としても知られており、浜松市のゆるキャラ「出世大名いえやす君」は、市内のイベントでひっぱりだこ。
地元のヒーローに加えて、戦国時代最後の勝利者としてのイメージから、「家康公の鎧兜を飾りたい。」という方が浜松にはとても多いのです。
*五月人形・鎧兜・人気ランキング 2位
「上杉謙信公」
ここ数年、人気がうなぎ上りです。
謙信公の鎧兜にはいくつかの種類があり、飯綱権現を象った前立や日輪の前立の品も制作されていますが、ここ数年は「三日月に日輪」の前立の鎧兜が定着しているようです。
この前立は、第3位にランクインしている伊達政宗公の前立に似ているのですが、謙信公の前立は、真ん中に太陽を表す丸い「日輪」があるのと、三日月が政宗公の物に比べてカーブが大きいのが特徴です。
特に女性に人気がありますが、以前、大河ドラマでGAKUTOさんが謙信公を演じたりして、ドラマに登場する時は大体イケメンさんが配役となることも人気の理由のひとつでしょうか。
*五月人形・鎧兜・人気ランキング 3位
「伊達政宗公」
おそらく全国では人気No.1なのではないでしょうか。
黒をベースにした渋いフォルムに大きな三日月の前立。デザインの美しさでは群を抜いています。さすが「伊達男」の鎧兜です。
家康公の鎧兜がゴールド系なのに対して、謙信公、政宗公の鎧兜はシルバー系が人気です。
政宗公の鎧兜が初めて発売されたのは約30年前。大河ドラマ「独眼竜政宗」がきっかけでした。
その後、大ブレークし、政宗公の鎧兜の部品がメーカーさんに全く無くなってしまう。という年もありました。
現在でもお節句の定番として根強い人気を誇っています。
発売当初は、三日月の前立がナイキのマークみたいでカッコいいから。という理由でお買い求めになる方も多かったですが、現在では政宗公の人となりに魅かれてご購入される方が多いようです。
*五月人形・鎧兜・人気ランキング 4位
「真田幸村公」
今年の大河ドラマの主役として注目されていますが、もともと根強いファンが多い武将さんです。
鹿角の脇立と六文銭の前立という奇抜なデザインがファンにはたまらないようです。
武力だけでなく、知力にも長け、また義を重んじる人柄など、男が惚れる男の代表として若いお父さんに特に人気があります。
全体を赤い色で統一した「赤備(あかぞなえ)」の鎧がイメージとして定着していますが、シルバー系やブラック系の品も人気を博しています。
*五月人形・鎧兜・人気ランキング 5位
「織田信長公」
渋い大人の雰囲気が人気の信長公。鉄砲など西洋からの文化に興味を持たれていたことから、西洋の甲冑をデザインした「南蛮甲冑」の鎧兜がお節句では良く用いられています。
洋室にも合う近未来的なデザインが人気ですが、寿月すみたやでは、現存している唯一の信長公の鎧をモデルとした兜を企画しています。
こちらは京都の建勲神社に奉納されている品の模写で、家紋の織田瓜が前立になっています。
信長公は本能寺の変で亡くなっており、先述の幸村公も大坂の陣で戦死するなど、戦国武将には悲運の生涯を送った方が少なくないので、かつては、お祝いの品であるお節句品としては嫌う方も少なからずいらっしゃいました。
現在でも武将モデルではない「通常の鎧兜」を求められる方もたくさんいらっしゃいます。
ただ、昨今はその武将の人となりに感銘を受けて武将モデルの品を求められる方が多いようです。
さて、以上の武将が今年もベスト5ですが、この他、豊臣秀吉公、武田信玄公、源義経公、前田利家公、直江兼続公、黒田長政公、毛利元就公など近年は色々な武将さんのリクエストが増えて来ました。
今年多くのお問い合わせを頂いたのが、島津義弘公、榊原康政公、本多忠勝公、蒲生氏郷公です。
特に島津義弘公の兜はお問い合わせが相次ぎ、急遽職人さんにお願いして追加で制作をして頂きました。
蒲生氏郷公の燕尾形の鎧に至っては、3月上旬にほぼ連日のようにお問い合わせを頂きましたが、職人さんの工房で既に廃版となっており、当店在庫も完売ということで十分にリクエストにお応えできなかったのが残念です。
数年前の歴女ブームを経て、お節句業界の武将ブームもやや沈静化してきている感はありますが、その分コアなファンの方が増え、様々な作品が求められているようです。
このほか寿月すみたやでは、前田慶次郎公や奥村助右衛門公、斎藤道三公など漫画やドラマに登場した品を創作した作品も企画しています。
もともと端午の節句に用いられる五月人形はお祝いの品ですので、現存している品を基に、華やかにアレンジした品がほとんどです。
近年は実際に博物館等に残っている品を忠実に再現した品も制作されるようになりましたが、基本的には、その武将のイメージをもとにお祝いに相応しい形に「創作」された作品であることをご理解ください。
今回は当店での人気ランキングを発表させて頂きましたが、実際にはその地域の「ご当地鎧」に人気が集中します。山形県や新潟県では上杉謙信公が一番人気ですし、仙台は伊達政宗公、山梨県は武田信玄公、名古屋周辺は織田信長公、長野県は真田幸村公がトップです。
皆さんがお住まいの地域にも、地元ならではのヒーローがいらっしゃるかもしれません。
そんな武将をモデルとした鎧兜を探してみるのも、端午の節句の品選びの楽しみのひとつと思います。
今年の「真田丸」のように、NHKの大河ドラマが引き金となってその年のブームを巻き起こすのも特徴ですので、来年は井伊直政公の鎧兜がブレイクするかもしれません。
直政公も浜松市の出身なのですが、地元の人気はいまひとつ。居城した彦根市では絶大な人気を誇っているとのことですので、来年は期待したいところです。
流石に主役の直虎公の鎧兜は登場しないと思いますが・・・
寿月すみたや実店舗ではまだまだ沢山の鎧兜を展示販売中です。
5月5日まで無休で営業致しますので、是非一度ご来店ください。
お車でご来店の際は、当店西側の専用駐車場のほか、当店南隣りの大手門パークさんなど、最寄りの有料駐車場もご利用ください。駐車券を進呈させて頂きます。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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