今晩は。雛人形・五月人形と木のおもちゃ・寿月すみたやです。
去る10月5日、6日と、当店が加盟している全日本人形専門店チェーンの節句人形研修会で福島県の会津若松市へ出かけて来ました。
人形チェーンでは、節句人形に関する専門的な知識や見聞を深めるため、毎年一回の研修会を開催しています。
今回は、昔から漆器の街として知られ、近年、人形界に進出著しい会津若松市の漆器工房を訪ねました。
雛具の生産地としては静岡市が有名で、現在でも80%以上の飾台や屏風が生産されていますが、もともと漆塗の家具や小物を製造していた会津は、静岡産とはまた違った工程で独自の「会津塗」を開発し注目されています。
会津塗の飾台、屏風は、塗りの厚さがひとつの特徴で、漆器ならではの重厚な光沢が見る人をひきつけます。
その高級感あるたたずまいは、主役であるおひなさまや鎧兜を引き立て、お飾り全体を格調高く演出するのです。
落ち着いた雰囲気を作り出す漆器の技術が、雛具の華やかな世界と融合し、和室にも洋室にも調和する飾台や屏風を作りだし、人形界に新しい風をもたらしているのです。
お伺いした時、工房では家具小物を制作中でした。上の画像は引出しに蒔絵を施し、その上から金粉を蒔いた状態です。蒔絵が乾いてからふきあげることで、細かい金粉を表面に残すことが出来ます。
さらに、別の場所では職人さんが手作業で金箔を貼っていました。
この方、なんと素手で薄い金箔を漆器に押し貼りしていて、良く手にくっつかないもんだなあ。と感心してしまいました。
この他、更にその前工程である、下地(木地)を加工する工房さんや、蒔絵を付ける前の漆塗りの工房などを巡り、その工程の細かさを目に焼き付けてまいりました。
製品を取りまとめている工房のショールームには、これまでの雛具には見られなかった素敵な絵柄もたくさんあり、久しぶりに創作意欲がわいて、新しい品を企画してみたくなりました。
既に今期はお節句商戦が始まりつつあるので、果たして間に合うか分かりませんが、来期はオリジナルの会津塗屏風をご紹介できそうな感じです。
今回は大変貴重な体験をさせて頂きました。是非、皆さんに喜んで頂ける品を開発したいと思っています。
さて、浜松市の寿月すみたや実店舗では、雛人形の展示がほぼ完了し、来週末の10月16日より2017年度雛人形早期ご予約会を開催致します。
期間中は12月31日まで、2階展示場を中心に約100組のおひなさまを展示致します。
また、1階展示場では、来年初めてお正月を迎えられるお子さんの魔除けである「羽子板」「破魔弓」のお正月飾り展示販売会も同時開催です。
寿月すみたやへのアクセス、駐車場のご案内につきましては下記をご覧ください。
<寿月すみたやへのアクセス・駐車場のご案内>
皆様のご来店を心よりおまちしております。
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