今晩は。雛人形・五月人形と木のおもちゃ・寿月すみたやです。
年の瀬を迎え、寒さが一段と厳しくなって来ました。それとともにお正月が近づき、寿月すみたやの破魔弓、羽子板販売会もピークを迎えております。
お正月飾りが盛んな遠州地方では、羽子板をご覧に見える際に、一緒に雛人形もお求めになられていかれるお客様が多いのですが、やはり皆さん、おひなさまのお顔をじっくりとみて行かれますね。
雛人形は流行の最先端を行くアパレルやアクセサリーと違い、それほど激しい流行はありませんし、おひなさまは一生に一度のお買い物なので、お求めになられるお客様も毎年異なっているわけで、考えてみれば流行なんて無縁のはずなのですが、不思議なことに毎年人気のお顔が登場します。
かつては細おもてで古典的な平安朝美人の「京風」と、目のぱっちりした現代的な「関東風」に二分されていましたが、約30年前に熊倉聖祥さんが、京都と関東の中間的なお顔を作られたのがきっかけで、以後、現代の若い方たちに似たお顔がたくさん作られるようになりました。
そんなわけで近年のお雛様は、お殿様はかなりイケメン、お姫様は女優さんのような面持ちが目立ちます。
やはり現代の方の感覚にアピールするのでしょうね。
寿月すみたやでは、現代的なお顔から古典的なお顔まで、10種類以上の頭(「かしら」と呼びます。)を揃えておりますが、今日はそんな中でも人気の2トップをご紹介します。
まずはこちらのおふたり。ここ数年、不動の人気を誇る小川真峰さん原型のお顔です。
現代的な美人顔でありながら、古典的な面影を残す小川さんのかしらは、どなたにも愛されるお顔として発表以来、毎年多くのお客様からご好評を頂いております。
おひなさま本来の気品を感じさせるのも人気の理由のひとつでしょう。
さて、そんな中、今年ご来店のお客様から圧倒的な支持を頂いているのがこちらのお顔です。
彫りの深い優しいお顔立ちが若いママのハートをわしづかみするようで、このお顔のお人形の前で足を止める方が目立ちます。
当然、お殿様のみならず、お姫様も気品漂う愛らしいお顔をされています。
管理人の撮影スキルがいまいちなので、なかなかその美しさを表現しきれないのが心苦しいのですが、おひなさまのお顔はご覧になる角度によっても異なって見えますので、是非、実物に会いに来て頂きたいと思います。
寿月すみたやでは、この他にも可愛らしいお顔のおひなさまや、古典的な雰囲気の漂うお顔のおひなさまを展示してございますので、きっとお好みのお顔のお人形が見つかると思います。
本日ご紹介いたしました「かしら」は、いずれも石膏で型をとり、その上から胡粉を塗って仕上げてあります。
現在、おひなさまの「かしら」の95%以上がこの工程で制作されていますが、昭和40年頃までは「桐塑(とうそ)」と言って、桐の粉を膠で固めて型ぬきし、そこに胡粉を塗って仕上げるものが主流でした。
そんな「桐塑頭」を作り続けている職人さんもいらっしゃいます。
小刀で目や鼻の形を整えながら胡粉を塗っていく「桐塑頭」は、手彫りの顔として、人間の表情により近い雰囲気を表現できるのが特徴です。
石膏のお顔に比べてリアリティがあるので、お客様のお好みも分かれるところではありますが、そんな昔ながらの伝統技術を駆使したお顔もございますので、ご来店の際には見比べてみてください。
寿月すみたや実店舗は年内無休で営業しております。
この週末も朝9時から夕方19時まで皆様のご来店をお待ちしております。
お車でご来店の際は、当店西側の専用駐車場のほか、当店南隣りの大手門パークさんなど、近隣の有料駐車場もご利用ください。
駐車券を進呈させて頂きます。下見でのご利用も大歓迎です。
寿月すみたやへのアクセス、駐車場のご案内につきましては下記をご覧ください。
<寿月すみたやへのアクセス・駐車場のご案内>
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